無駄は無いと駄目になる
- Takashi Kurihara
- 2017年4月11日
- 読了時間: 2分

このご時世、無駄な事は世の敵とまで言わんばかりの勢いである。
カットの時短マニュアル、早くスタイリストになるためのhow to、、、などなど。
僕たちもベーシックに関しては、今まだあった基本をもう一度見直し、今にあったベーシックを
作り直した結果が(PEEK-A-BOO CLASSIC AND BASICにつながっているように、本はこちらから➡️)、様々な事への短縮につながってきた。
ただそれが今の時代にあっていようとも、本質の部分で本当の意味での無駄を省くことが結果として
いいのかどうかはまだわからない。(というより、僕は無駄は買ってでもやったほうがいいと思っている。)そしてそれ以外でも、もっと勉強しなければならないことはたくさんある。
自分が美容人生を終えようとした時、本当に無駄がなかった人生だったとしたらどんなに薄い美容師になっていくだろうか?
無駄が人を育てて、それが厚みや重みにつながっていくと僕は思いたい。
(ブログの行間だってそうでしょw 意味がないわけではないけど、そこには意味がある。)
人生において続けたものが勝ちというように、続けていくには辞めないことが前提に上がる。
その時は失敗だったかもしれないが続けていたことによって、それは違う結果へと変わっていくのだと思う。
そんな今のこの世の中の風潮に少しながら疑問と気持ち悪さを覚えているのは確かである。
美容師はこれから必ず人にしかできない職業としての幅を問われる時代が来ると思う。
髪を切るだけ、染めるだけ、パーマをかけるだけ、トリートメントをするだけ、これらはもしかしたらロボットやA.Iに取って代わられる時代が来るかもしれない。
そんな中で僕たちはお客様との距離感やムード、立ち居振る舞い、精神的な事、もっと人にしかできない事を問われるのではないかと思う。
美容師は現時点でもその色が強くなってきているが、これからはそうなっていく。
一対一での髪を通しての対話。
その時が来た時、あなたは人間としての厚みをどこまで持っている事ができますか?
どれだけ多くの経験を人より多くしてきましたか?
僕はそんな人になりたいし、そういう人たちと一緒に歩んでいきたい。
無駄は無いと駄目になる。

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